IGOR Pro 日本語版にも本日ついに待望の 6.2 が登場しました! しかも今回も、メジャーバージョンの一桁下(6.x)のマイナーアップです。メジャーアップではありませんが、多くの新機能が追加され機能改良がいろいろ行われていて、しかも無料。
今回も、前回同様にまったくの独断と偏見で、お勧めの新機能や変更点を5個ピックアップしてみました。
- 起動時にロードされる Packages が追加、強化されました。
- XYZ to Matrix (データメニュー)
- XY Pair To Waveform (データメニュー)
- Percentiles and Box Plot (解析メニュー)
- Average Wave (解析メニュー)
- 通信機能の追加、強化
- FTP および HTTP に関する操作関数が追加、強化されています。
- 任意のデータポイントの表示変更
- 特定のデータポイントのマーカーの色やサイズ、大きさなどを変更できるようになりました。これは便利。
- Gizmo の強化
- ちょっとずつですが、どんどん良くなってきています。
- プログラミング環境の強化
- もしかすると、これが 6.2 の最大の強化ポイントかも。
▼ 起動時にロードされるパッケージの追加、強化
もともと備わっていた機能が表に出てきただけですので、正確には「新機能」ではないのですが、いくつかの機能が、Packages メニューから利用できるようになりましたので、わざわざ #include ステートメントでパッケージをロードする必要は無くなりました。
特に XYZ to Matrix は、1次元ウェーブとマトリクスやトリプレットといった2次元ウェーブへの変換に利用するもので、等高線やイメージプロット、Gizmo を利用するために頻繁に利用されるパッケージです。データメニュー>Packages に追加されたことは、かなり便利になったと言えるでしょう。

▼ 通信機能の追加、強化
IGOR Pro には昔から FTP に関する機能が少しだけ搭載されていました。これまでフォーカスされたことは無かったように思いますが、ここにきて、FTP や HTTP にかかわる操作関数が軒並み追加されました。イメージとしては、 FTP サーバにデータをアップしておいて、自動的にロードして処理して、Notebook を HTML ファイルとして出力して公開するといった使い方が想定されているんじゃないかと思います。
▼ 任意のデータポイントの表示変更
この機能は、結構利用価値があるんじゃないかと思います。一定のトレンドから外れたポイントだけを別の色やサイズで表示したいって思うこと、よくあると思います。これまでは、別のトレースとしてその外れ値だけを追加でプロットするしかありませんでしたが、6.2 以降では、特定のポイントだけ変更することが可能です(グラフ中の▼)。変更したいポイントを右クリックして、コンテキストメニューで「このポイントを変更...」を利用すればOKです。凡例を追加するときも、自動的に処理されます。

▼ Gizmo の強化
昔の Gizmo は、軸のレンジを指定することすらできませんでしたので、あらかじめ描きたい範囲のデータを加工する必要があり、なかなか骨の折れる作業でした。バージョン 6.1 でようやく Axis Range を UI で指定できるようになり(←6.2 でさらに改良されました)、6.2 では Panning と Zooming の設定も UI で可能になりました。IGOR Pro のグラフウィンドウは基本的に 2D しか描けませんので、3D を描く Gizmo の成長からは目が離せません。

▼ プログラミング環境の強化
このテーマについては、チェンジリストを読んでも、何がどう変わったのかわかりにくい内容が多いのですが、おそらく、開発元が一番力を入れたのがこれじゃないかと思います。バージョン 6.1 から、IGOR Pro のプログラミング環境としての強化が進められています。変数やモジュールにスコープのような概念を導入したり、データフォルダ参照やウェーブ参照の操作関数がたくさん増えたりしています。
例えば、モジュール名を名前空間のように扱うことができるようになりましたので、同じ名称の関数でも、モジュールが異なれば共存できるようになっています。曖昧に感じられたウェーブ参照も、厳格に扱う方法も用意されました。
#きっとすごい進歩なんだと思うのですが、あいにく恩恵にあずかる方法が良くわかりません。。
その他、マイナーな機能追加・変更はきりがありません。日付/時刻データの軸を反転できるようになったり、Microsoft Excel 2007 形式(.xlsx)ファイルのロードが可能になったり、線形回帰で R2値が出力されるようになったり、カラーテーブルが2つ(Mud と Classification)追加されたり。。。詳細は、こちらのページもご覧ください。
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井上@技術部でした



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