先月、携帯電話を機種交換しました。これまでは i-mode 端末を使用していたのですが、今回は Android OS 搭載のスマートフォン Xperia にしてみました。画面が大きくて奇麗です。解像度自体は 480 * 854 で前に使用していた端末と変わらないのですが、画面サイズ自体が大きくなっているので見やすく、より精細に感じます。自分が必要なツール (アプリケーション) をインストールして自分にあったものにカスタマイズしていく感覚が PC のようで、スマートフォンであるからといって構えずに、予想以上にスムーズに移行できました。
iPhone に比べてアプリケーションがまだ少ないなどと言われていますが、必要なものはそこそこ揃っているように感じます。特にユーティリティやツール類に関しては予想以上に豊富である印象です。ゲームなどがまだ少ないのかもしれませんが、個人的にはゲームはテーブルゲームや数独などのパズル的なものしか携帯電話ではしないこともあり、不満を感じるレベルではありません。様々なメーカーから続々と新しい Android OS 搭載のスマートフォンが発表、発売されており、インストールベースが急激に増えているようですので、アプリケーションもこれから等比級数的に増えてくるのではないでしょうか。開発者にとってプラットフォームなどなど制約が少ないですしね。マーケット以外の場所、例えば自分のブログページなどでも配布できてしまいますし。ハードルとなるのは Android OS のバージョンアップが頻繁に行われ、それゆえ新旧さまざまなバージョンが混在していること、それと画面解像度などハードウェアのスペックがさまざまであることでしょうか。OS のバージョンアップに関しては、将来的には 1 年に 1 度くらいのペースに落ち着くのではないかと思います。
カスタマイズするためにマーケットでアプリケーションを探してみていると実に様々なものが公開されていることに驚かされます。関数電卓や 前回 ちょっと触れたモスキート音を発生するアプリなどはまああるだろうとは思っていましたが、騒音計アプリケーションまであってびっくりしました。
さらに驚くべきは三軸の 加速度ロガー まで!これはスペクトルやパワーも記録できてしまいます。サンプリングレートを調整するとかは現状できないようですし、ハードウェア的にもともとどの程度の精度を持っているかわからない、ノイズがどの程度載ってしまうかわからないので実際の作業に使用できるかといえば現状ではもう一つなのかもしれませんが、実際に計測する環境を構築する準備段階などでどの程度のデータが出てくるか大まかなデータの振れ幅を想定する、などといった使い方には使えるのかなあ。重量は軽いし、電池もそこそこもつ し、価格もセンサーとアンプとロガーの組み合わせと考えればさほど高くないし、データは microSD カードに記録されるので PC とのデータの受け渡しも簡単だし、ざっくりとデータを見るには使えるかもしれません (専門家ではないので適当なことを言ってますが)。
Android はスマートフォンの OS としてだけではなく、様々な機械、機器などの組み込み OS としても注目され、プロトタイプや実際の製品も出始めているようですので、Windows OS 搭載のものがあるように Android OS 搭載の計測機器などもいずれ製品化されたりするのかもしれませんね。
先月サンフランシスコで開催された Google I/O ではゼネラル・モーターズの子会社 OnStar が開発中の機能としてですが、車 (GM が今年後半に発売を予定している電気自動車シボレー・ボルト) の位置や状態を Android をはじめとしたスマートフォンで知ることができるだけではなく、遠隔で自動車を始動し、エアコンをオンにしたりなど操作もできる機能を発表していました。
それに先立って 4 月に開催された北京モーターショーでは Android 搭載の自動車、上海汽車の栄威 (Roewe) 350 が発売されたのも記憶に新しいところです。
自動車といえば自動車を含む輸送機器関連のお客様には FlexPro の 次数トラッキング解析 をお使いくださっている方が多くいらっしゃいます。今回は次数トラッキング解析の機能の問題について触れたいと思います。ようやく本題に到達。
現状の FlexPro 次数トラッキング解析モジュールでは、パルス (インパルス) 信号を時間データとして使用する場合に、一回転あたりのパルス (インパルス) 数を整数でしか指定できません。直列 4 気筒や直列 6 気筒、V8、V12 型のエンジンであれば問題はありませんが、直列 3 気筒や直列 5 気筒、V6 や V10 型のエンジンでは 0.5 単位の指定ができず不都合が生じます。
この問題について、FlexPro の開発元である Weisang 社にはすでに報告をし、将来的に対応をしてくれることになりました。が、それがいつになるか今のところは未確定なので、まずは現状で実現可能な対応策をここではご紹介します。
解析に必要なデータはすでにインポートされている状態とします。本来であれば、あるいは偶数気筒数のエンジンの場合であれば、FlexPro のメニューから次数トラッキングを選択し、「データ」タブで「回転ごとのインパルス数」を指定するところなのですが、前述の通り現状は小数を指定できないので次数トラッキングを選択する前に FlexPro の独自スクリプト言語である FPScript を使ってインパルス信号を周波数信号に変換します。これには ImpulseToFrequency という関数を使用します。そのまんまの名前ですね。
オブジェクトリストで何も選択されていない状態で、「新規」メニューから「公式」を選択します。白紙の「公式」ウィンドウが表示されます。ここに以下のような式を入力します。
ImpulseToFrequency(Impulse, 0.5 / 60)
この式で Impulse がインパルス (パルス) 信号で、0.5 が回転あたりのインパルス (パルス) 数です。60 は s (秒) で測定されたデータを RPM (分当たり回転数) に変換するための因子です。 次数トラッキングダイアログのデータタブでこの因子を指定することもできるので、この因子は必ずこの式に入力しなければならないものではありません。
FlexPro 8 では以前のバージョンの関数ウィザードとは外見が大きく変わりましたのでアップグレードされた方は見た瞬間はちょっと戸惑われるかもしれませんが、入力アシスト機能が追加されちょっと使ってみると格段に使い易くなっていることに気づかれるでしょう。
新しい関数ウィザードはこんな感じです。
話が飛んでしまいすみません。解析の手順に話を戻しましょう。
先ほど作成した「公式」の名前を、後でわかりやすいようにたとえば RPM などと変更しておきます。
オブジェクトリストで何も選択されていない状態で、ここで「新規」メニューから「次数トラッキング」を選択し、「データ」タブの「サンプリング」のエリアで時間シグナルを選択し、上の式で / 60 を入れた場合は「速度の単位の修正法」に 1 を指定します。/60 を入れなかった場合は「速度の単位の修正法」に 60 を指定します。「速度はインパルスシグナル」のチェックが入っている場合は外します。
「立ち上がりのシグナル」タブで「シグナル」に振動測定データ (下のスクリーンショットでは Amplitude という名前のデータを指定しています) を、「速度」に RPM をそれぞれプルダウンメニューから選択します。セグメント長、評価する速度についてはそれぞれ測定されたデータにあわせて適切に指定してください。
「オプション」タブで適切なオプションを設定したらあとは OK ボタンをクリックするだけで演算が行われます。オプションタブの「次数」では小数で次数を指定することも可能です。
これで奇数気筒数エンジンの解析も実行することができます。
今回の例に限らず、FlexPro はお客様の声で追加、改善された機能が少なからずあります。FlexPro ユーザーのみなさん、あるいはこれから使おうかどうか検討されているみなさん、現状の FlexPro でこんな機能が欲しいとか今の仕様だとこんなところが物足りないなどのご意見、ご要望をぜひお寄せください。


